ごはんたべてって

　今日はおじいちゃんとおばあちゃんがあかりちゃんたちの家にきて、

赤ちゃんのお守りや家の中の整理を手伝ってくれています。

みんなが忙しいときには、さとるくんも赤ちゃんを抱っこしたりします。

あかりちゃんも本当は赤ちゃんを抱っこしたいのだけど、

重くなった赤ちゃんを抱っこすると、まだ体の小さい自分が

倒れそうになるので遠慮をしています。

夕方になって、そろそろおばあちゃんたちの帰る時間になりました。

おばあちゃんはママが少しでも楽になるようにと、

夕飯の支度を手伝っています。

あかりちゃんがおじいちゃんのそばに来ていいました。

「ねぇ、ごはんいっしょにたべてって」

いつも帰る頃になるとあかりちゃんはいいだします。

みんながいなくなるのが寂しいからです。

でも、普段はパパが帰ってくる前に、おばあちゃんたちは帰ってしまいます。

おばあちゃんたちも遠慮してるんですよね。

だけど、今日はパパが遅くにしか帰ってこないことを

おじいちゃんはママから聞いて知っていました。

おじいちゃんはあかりちゃんにいいました。

「いいよ、今日は食べて帰るからね」

あかりちゃん「ほんと、ほんと、わー、うれしい」

とても喜んでいるあかりちゃんの姿を見ておじいちゃんも、ほっとしました。

だって、いつも、あかりちゃんやさとるくんにすまないなぁと思いながら

かえっていたのですから。 　　　　　　　　（了）