夢日記

さとるくん達に新しい兄弟が出来てから、しばらくの間は、さとるくん達はおばあちゃんの家でくらすことになりました。

そんなある日、さとるくんはテレビで「自分が見たい夢を見ることが出来るかもしれない」という番組を見ていました。

それは、自分が見た夢の事を書き残し、また自分がみたいと思う夢のことを日記に書くということでした。意識付けをすれば見たい夢を見ることができる可能性があるというものでした。

その日のうちに、さとるくんは「夢日記」を書き始めました。さとるくんは日記に次のように書いていました。

○/17　きょうはじーじとめんこたいかいにでて、ゆうしょうしたゆめをみたい。
○/18　よていどおりにならなかった。どんなゆめだかゆうと、よるのおはかでおおげんかというほんをみたから、みんなでけんかしてがいこくにいったゆめだった。それでみたいゆめは、そらとぶじてんしゃにのっていろんなとこにいったゆめをみたい。
○/19　きょうはゆめをみなかった。みたいゆめはきのうとおなじ。
○/20　ゆめをわすれた。みたいゆめはきのうとおなじ。
○/21　きのうとおなじようにゆめをわすれた。みたいゆめは、せなかにほねがでっぱってるからそのほねでとびたい。

そういえば、さとるくん、せなかのほね（肩胛骨のこと）がはねだったらな〜といっていたっけ。

残念なことに、さとるくんの日記はここまででした。やっぱり自分の思うとおりにはならなかったのかな？あきらめちゃったのかな？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（了）